TAPO タポ
12月10日
メキシコシティから東方面に向かう長距離バス乗り場をTAPOと呼ぶそうです。
メトロの駅で降りたは良いけど、バスに乗るまで、またまた迷ってバタバタしました。
メトロを降りてから一度階段を登って、お菓子売りのおばちゃんに「TAPO?」と聞くとスペイン語とジェスチャーで「階段を降りて右、そしてクルクル」と教えてくれました。
それで、またホームに降りてから右に行くとTAPOの看板が見えました。看板が指す方を見ると、また階段です。
階段を登ったところに、回転扉がありました。
これがおばちゃんが言ってたクルクルだ!と確信して進みました。
背中に大きすぎるバックパックとお腹に普通サイズだけどぷっくりふくれたリュックをつけた私は、この回転扉に入るとギュウギュウで、ちょっと恥ずかしかったです。
子ども達も、1人ずつ次々とクルクル出ることができました。
出口でチケットが要らなくて良かったー。
さてTAPOの入り口に近付いているのは確かなのですが、まだまだ広々としていて、どこに行けばいいのかわかりません。
Atah(アター)という会社のバスに乗るようにと、トラスカラのKatsuさんに教えてもらっていたので、Atahのチケット売り場を探すのですが、Atahと書いた看板を見つけて歩いてみたら、小さなバス乗り場に着いてしまい、警備の人に聞いたら、元来た道を指されました。
その頃、私の肩に異変が起きていました。
引きちぎられそうな感じに痛くて、片手ずつで手をつないでいた子ども達が少しでも引っ張ったり体重をかけたりすると、悲鳴をあげるくらい痛いのです。
「痛ーい!」と言いながら歩いて歩いて、やっとAtahのチケット売り場を見付けた時は、チケットを買うよりも、とにかくバックパックを降ろしたくて、円形に各社のチケット売り場が並ぶ真ん中にあるフードコートの椅子に落ち着きました。
サンドイッチを買って食べて、一休みしました。
人が多いので、安全のために少しでも動く時は、荷物を全てもって、子ども達と手をつないで行きました。
フードコートの前にあるチケット売り場は狭くて人がギュウギュウで、小さい次女の頭に誰かの荷物が当たったようで泣き出しましたが、そこに座り込むとまた誰かにぶつかるので、引っ張りださなくてはいけませんでした。
そんなこんなで、なんとか列に並んでチケットを買ったら、あと20分後には出発です。
Katsuさんが、トラスカラのバスターミナルに迎えに来てくれるので、バスの時間を電話しなければなりません。
近くにあった公衆電話にコインを入れたら、全部出て来ました。使い方が違うのかと試行錯誤しているうちに時間だけが経ってしまって焦っていると、バスターミナルの職員らしき女性がジェスチャーで「それは使えない」と教えてくれました。
あと10分で出発です。
どこで電話できるかと聞いたら、横の階段を降りてなんとかかんとかとスペイン語で言われました。
よく分からないけど、ダッシュで階段を降ります。
ダッシュと言っても、デカバックパックとちびっ子2人連れなので大したスピードは出ませんが。
階段の下には、公衆電話らしきものもないし、電話サービスのお店もありません。そもそもそんなお店なんて存在しないでしょう。
荷物の一時預かり所があったので、サービス外とは思いましたが、一か八か、「電話を使わせてください。」と言いました。
こんな例文を実際に使うことがあるとは思っていませんでしたが、なんとなーく覚えていて命拾いでした。
反応が遅かったので、通じなかったのかなぁと不安になりましたが通じていたようで、「cel o casa?」と聞いてきたので「casa」と答えました。携帯電話だと電話代が高いからかな。
電話番号を書いてある紙を渡すと、電話をかけてくれました。
おかげで、Katsuさんにバスの時間を伝えることができました。
電話代として20ペソ払って、またスピード感のないダッシュ。
無事にバスに乗ることができました。