メキシコシティの公園で出会った
12月10日
アパートメントを出てから、昨日遊び足りなかった公園に行きました。
大きなバックパック1つ、子どものバックパック2つと私の普通リュック1つをまとめて置いて、私は荷物の近くに座ってのんびり『スペイン語の初歩の初歩』という本を眺めたり、遊具で本気で遊ぶ大きな子ども達を眺めたりしていました。
うちの子ども達は、仲良く遊んでいました。
毎日ケンカしているけど、やっぱり愛し合ってるなあと実感するこういう時間が幸せです。
シーソーのコテの部分ががやけに高くて、片方に次女が座ると長女がもう片方に届かなくて、近くにいた大きな女子が長女を抱えて乗せてくれました。
しばらく2人のお姉さんがシーソーの上げ下げを手伝ってくれていました。
「ああ、石垣みたいだなー。」と不思議に懐かしい感覚になりました。
その後、うちの子ども達が他の遊具に居る時に「コンニチハ」と呼びかけているお姉さんがいました。
そして、そのうちに私に話しかけてくれました。
「シーナ オ ハポネス?」と聞かれたので、ハポネスと答えると、彼女も日本人だと言いました。
おじいさんかおばあさんか、両方かが日本人だと言っているのかなと思います。スペイン語なので、詳しくは分かりません。
名前がアイコちゃんでした。
お互いに、自分の携帯電話の辞書機能を使って、中学一年生の英語の授業で出て来る例文のような会話をしました。
携帯電話の辞書機能は、紙ベースの辞書と比べると、こうやって相手のことを知ろうとする会話には問題があることが分かりました。
1つの単語には色んな意味があるのに、携帯やiPhoneでは1つの翻訳しか出ないので、相手の意味することがちんぷんかんぷんになるのです。
アイコちゃんが友達のスマートフォンも借りて使いましたが、言いたい内容に翻訳されない場面がよくありました。
会話内容は初歩の初歩でしたが、一所懸命に話をしようとしてくれたことが、とても嬉しかったです。
次女がトイレに行きたくなって、アイコちゃんが友達に聞いてくれたら、この公園にはトイレがないと教えてくれたので、私達は出発することにしました。
緊急事態での退散だったので、アイコちゃんの連絡先も聞かず、写真も撮らずにお別れしました。
これも旅ですね。